ステークホルダーとの対話・協働
ステークホルダーとの対話・協働(エンゲージメント)は、主要なステークホルダーとテーマに応じてグループ各社の関係部署が直接行うもの、ステークホルダーやESG評価機関等との対話を踏まえて、グループ各社の関係部署がグループ内で行うもの、グループ各社の関係部署が様々なイニシアチブに参加・賛同するもの、の3通りがあります。様々な方法による対話・協働により、多様なステークホルダーの皆さまのご意見、ご期待などを的確に把握し、経営に反映していくことで、企業価値向上を質・量ともに高めています。
主要なステークホルダーとの対話・協働
りそなグループでは、経営理念を各ステークホルダーへの姿勢として具体化した「りそなWAY(りそなグループ行動宣言)」を定めており、持続可能な社会の実現とりそなグループの持続的な成長(企業価値向上)に向けて、グループ各社の関係部署がステークホルダーとの建設的な対話を実施しています
りそなWAY(りそなグループ行動宣言)
お客さま 「りそな」はお客さまとの信頼関係を大切にします |
店頭、営業担当、コールセンター、Webサイトなど多角的なチャネルにおけるコミュニケーションを踏まえ、より良いサービスやお客さまのSXサポートなどに向けたソリューションのご提供につなげています。 |
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株主 「りそな」は株主との関係を大切にします |
株主総会や株主向けセミナー、その他IR活動などを通じて株主・投資家の皆さまとの建設的な対話を深め、当グループの持続的な成長と中長期な企業価値向上につなげています |
社会 「りそな」は社会とのつながりを大切にします |
社会貢献活動、金融経済教育、地域社会の発展に向けた官民連携の取り組みなどを通じて、持続可能な社会の実現につなげています |
従業員 「りそな」は従業員の人間性を大切にします |
全従業員を対象とした意識調査や、従業員と経営陣が直接意見交換を行う制度などを通じて、働きやすい職場環境の整備や新たな銀行像の構築につなげています |
お客さまとの対話
りそなグループでは、個人と中小企業のお客さまに社会問題解決への取り組みの重要性を積極的に働きかけていきます。まずは気候変動を含む社会課題と環境・社会課題が企業に与える影響、サプライチェーンからの排除リスクなどについてお客さまにお伝えすることで「社会課題の重要性とその内容を広く知っていただくこと」、次に「社会課題の解決にご参画いただくこと」、そして「お客さまご自身の課題の発見、将来のこまりごと解消をサポートしていくこと」、これらすべてのステップに対応するサービスをご提供しています。取り組みを継続、拡大、発展させていくことにより、お客さまとりそなグループの将来リスクを抑え、お客さまとともに将来のビジネス機会を拡大していくことができると考えています。
株主・投資家との対話
IR活動の基本姿勢
りそなグループは、経営の透明性向上を図り、社会から信頼され、公正な評価を受けると共に、当グループの持続的成長と中長期的な企業価値向上を図るため、「情報開示及び財務報告に関する基本方針」および「株主・投資家等との建設的な対話を促進するための基本方針」を定め、積極的なIR活動に取り組んでいます。
株主総会・株主セミナー
株主総会や株主セミナーの機会は、株主の皆さまとのコミュニケーションを図る重要な機会と捉えています。
個人投資家向けの取り組み
個人投資家の皆さまに向けたIR活動にも積極的に取り組んでいます。2021年度は、個人投資家向けオンライン会社説明会(インターネットによるライブ中継およびオンデマンド配信)を複数回実施しており、代表者および財務・IR担当役員から直接、グループの経営戦略などをご説明しています。また、YouTubeでのIR説明動画も配信しています。
今後も、様々な媒体を通じて、個人投資家の皆さまに、りそなホールディングスをよりご理解いただくための機会を積極的に設けていきます。
機関投資家・アナリスト向けIR
国内の機関投資家およびアナリストの皆さまに向けて、代表者による決算説明会を年2回定期的に開催しています。2021年度は、2021年11月に中間期の決算内容、2022年5月に通期の決算内容についての説明会(電話会議)を開催し、多数の機関投資家やアナリストなどの市場関係者の皆さまにご参加いただきました。決算発表当日(年4回、四半期決算毎)には、電話会議を実施し、財務・IR担当役員が決算内容をご説明しています。また、個別ミーティングやグループミーティングを随時実施すると共に、個別事業戦略に関する説明会も実施しています。
海外投資家向けIR
海外投資家の皆さまとの(Web会議システムの活用などによる)個別ミーティングを積極的に実施するほか、国内で開催される証券会社主催の海外投資家向けカンファレンス(Web会議)へ参加し、代表者、財務・IR担当役員などが、りそなグループの概要、決算内容、経営戦略などを説明しています。また、通期決算と中間決算後の国内機関投資家向け会社説明会については、事後にホームページで英語音声によるオンデマンド配信を実施しています。
ディスクロージャー
ディスクロージャー誌(統合報告書/年1回発行、データ編/年2回発行)、りそなToday(りそなグループ報告書/年2回発行)などに、事業報告・財務報告だけでなく、りそなグループの特長や持続的な価値創造に向けた取り組みなどを掲載し、当グループへのご理解をより深めていただけるよう努めています。
社会との対話
投資先企業との対話
りそなグループでは、りそな銀行とりそなアセットマネジメントにおいて、環境・社会・企業統治にかかる課題への対応についても十分に把握・分析し、中長期的視点から企業の価値向上や持続的成長を促すこと、これらを通じて信託財産などの価値の増大に努めることを「責任投資にかかる基本方針」に定めいています。スチュワードシップ活動に対する考え方や取り組み状況について、よりご理解頂くため、対話・エンゲージメント等の具体的事例を詳細にとりまとめたスチュワードシップレポートを発行しています。
地域社会との対話
地域社会への感謝の気持ちをお伝えするため、従業員のボランティア団体「Re:Heart倶楽部」を通じて社会貢献活動を行っています。地域ごとの課題や状況に即したイベント・行事に参加し、地域活性化やスポーツ・文化振興に貢献するとともに、地域の皆さまとの交流を図っています。
従業員との対話
従業員アンケート
りそなグループでは、全従業員を対象とした意識調査を毎年実施しています。会社や職場、仕事などに対する従業員の期待値や満足度・負担感などを的確に把握し、この調査結果を従業員にとってより働きやすい職場環境の整備に活用しています。
また、従業員から寄せられた意見は、社外取締役等で構成する「りそなホールディングス監査委員会」も直接確認しており、これらの意見が会社の施策にどのように反映されているかについての監督を受けています。
経営者との意見交換「タウンミーティング」
現場第一線の従業員と経営トップが直接意見交換を行う「タウンミーティング」を2003年から開催しています。直接意見交換することで、新たな銀行像の構築に向け、経営トップと一線の従業員が同じベクトルを共有、従業員の意識醸成を図っています。風通しが良く、従業員の人間性を大切にする風土づくりにも貢献しています。
グループ内での対話・協業
ステークホルダーやESG評価機関などとの対話を踏まえて、グループ各社のサステナビリティ推進室と関係部署がESG課題について対話を行い、取り組みのさらなる推進や情報開示の拡充につなげています。グループ各社の取り組みの推進・改善状況などは、グループサステナビリティ推進委員会、経営会議、取締役会に報告をしています。
イニシアチブへの参加・賛同
国内外イニシアチブへの参加・賛同を通じて、国際社会からの要請や金融の役割を踏まえた持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。